戦車を棺桶にしたドローンの衝撃 - ニッポンの新常識 軍事学入門 8
2021.01.28
2021年3月号記事
ニッポンの新常識
軍事学入門 8
戦車を棺桶にしたドローンの衝撃
社会の流れを正しく理解するための、「教養としての軍事学」について、
専門家のリレーインタビューをお届けする。
フリージャーナリスト
竹内 修
(たけうち・おさむ) 1970年、長野県生まれ。立命館大学法学部卒。軍事月刊誌「PANZER」「エアワールド」などの編集に従事し、現在はフリージャーナリストとして、多数の記事を寄稿している。
去年、世界が衝撃を受けた出来事は、アルメニアとアゼルバイジャンが軍事衝突し、勝敗を分けたのがドローン(無人航空機)だったことです。
アゼルバイジャンは旧式の航空機を囮に使い、アルメニアの防空体制を把握した後、自爆型ドローンを投入。ドローンで防空網を突破し、一説にはアルメニアの戦車130両以上を破壊するという戦果を収めるなど、事実上初めて正規戦でドローンが活躍しました。
ドローンは、高い技術力がない国でも比較的安く生産でき、たとえ撃墜されても操縦士が亡くなることはなく、捕虜にされる恐れもありません。
少子高齢化が進む国では、ドローンの導入は不可避となっており、人口が増えているアメリカでさえ、全航空機の6割はドローンが占めています。
「自由・民主・信仰」のために活躍する世界の識者への取材や、YouTube番組「未来編集」の配信を通じ、「自由の創設」のための報道を行っていきたいと考えています。
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