靖国神社宮司が「不穏当」発言で退任へ 天皇陛下が靖国にご親拝されない日本の現状
2018.10.15
《本記事のポイント》
- 靖国神社の小堀宮司が、会議発言のスクープで退任へ
- 天皇陛下が靖国にご親拝されない現状の問題点
- 昭和天皇の本心はどこにあるのか
靖国神社はこのほど、今年3月に就任したばかりの小堀邦夫宮司が退任する意向だと発表した。
退任のきっかけとなったのは、6月に社務所会議室で行われた「第一回教学研究委員会」での小堀氏の発言。関係者のみの会議だったが、今月発売された「週刊ポスト」がスクープした。問題の発言は以下のようなものだ。
「陛下が一生懸命、慰霊の旅をすればするほど靖国神社は遠ざかっていくんだよ。そう思わん? どこを慰霊の旅で訪れようが、そこには御霊(みたま)はないだろう? 遺骨はあっても。(中略)はっきり言えば、今上陛下は靖国神社を潰そうとしてるんだよ」
「もし、御在位中に一度も親拝(しんぱい)(※天皇が参拝すること)なさらなかったら、今の皇太子さんが新帝に就かれて参拝されるか? 新しく皇后になる彼女は神社神道大嫌いだよ。来るか?」
小堀氏は宮司として言葉を選ぶべきだったのかもしれないが、この発言から考えるべきは、天皇陛下が靖国にご親拝されない日本の現状ではないだろうか。
日本人は改めて靖国参拝について考える必要がある
その大きな理由の一つとして考えられるのが、中国政府や韓国政府の圧力だ。長年、政治家の参拝を非難するなど異例の内政干渉が続き、それに日本政府も屈している。
しかし、大東亜戦争は、日本の自衛のための戦争であり、欧米列強からアジアの植民地を解放し、白人優位の人種差別政策を打ち砕いたものだ。神官の長である天皇が神社にご親拝することは、宗教的にごく自然なこと。天皇が自由に神社をご親拝できなくなれば、天皇の宗教的権威を否定することにもなりかねない。
天皇陛下が靖国にご親拝されない理由として、昭和天皇のご意思を継いでいるとする声もある。日本経済新聞が2006年に報じた、「昭和天皇が靖国神社のA級戦犯合祀に対して不快感を示した」とする「富田メモ」に根拠を置くものだ。
しかし、これは昭和天皇の「本心」ではない。大川隆法・幸福の科学総裁は2010年7月、昭和天皇の霊言を収録し、靖国問題についてのお考えを聞いた(『保守の正義とは何か』幸福の科学出版刊)。
この中で、昭和天皇の霊は、「『自分の国の国民で、戦死した人たちを慰霊する』ということは、やはり、その民族の誇りでもあるし、義務であると思っております」と語られており、むしろ靖国参拝を望まれていることが分かった。
国民としては、天皇陛下が政治的理由や誤った報道に制約されることなく、自由に靖国にご親拝されるような環境を整えるべきだろう。今回の小堀宮司の発言を機に、日本人は改めて靖国参拝について真剣に考える必要がある。
(片岡眞有子)
【関連書籍】
幸福の科学出版 『保守の正義とは何か』 大川隆法著
https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=69
幸福の科学出版 『明治天皇・昭和天皇の霊言 日本国民への憂国のメッセージ』 大川隆法著
https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=108
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