ドゥテルテ大統領「日本とともに黄金時代を築く」 日本はアジアのリーダーとなるべき
2017.11.01
フィリピンの都市マニラ。
《本記事のポイント》
- 安倍首相とドゥテルテ大統領が会談し、北朝鮮問題で連携を強化
- 日本とフィリピンは、「黄金時代」を築くべき
- 日本はアジアでリーダーシップを発揮すべき
安倍晋三首相は10月30日、首相官邸でフィリピンのドゥテルテ大統領と会談した。北朝鮮への圧力を強化することで合意し、今後5年間の経済協力に関する共同声明も発表した。
ドゥテルテ氏は会談冒頭で「フィリピンは日本とともに戦略的パートナーシップの黄金時代を築いていく用意がある」と、関係強化に強い意欲を示した(31日付産経新聞)。
また会談後の共同記者会見で、ドゥテルテ氏は「われわれの一番の懸念は北朝鮮による度重なるミサイル実験だ」と指摘し、北朝鮮への圧力強化を訴えた。また安倍首相は、1月にマニラで表明した「5年間で1兆円規模の支援」を着実に実行するとし、マニラ首都圏の地下鉄事業には、約6千億円の円借款を検討していると語った。
会談後の夕食会では、ドゥテルテ氏は何度も「(日本との)友情」という言葉を繰り返したという(同)。
フィリピンは中国でなく、日本と「黄金時代」を築く
フィリピンはドゥテルテ政権になってから、中国から34億ドル(約3800億円)という巨額の経済支援を受けている。前政権の時に中国と対立していた南シナ海問題は棚上げ状態だ。また、5月には欧州連合(EU)からの2億5000万ユーロ(約300億円)の無償の資金援助を拒否しており、その背景には中国との蜜月関係があると言われていた。
ただ、中国メディアには「二枚舌でまた金をだまし取られる」と、ドゥテルテ氏の言葉を疑う報道も増えている。
一方、フィリピンにとって最大の援助国は日本。また日本は、フィリピンにとって最大の輸出相手国であり、中国に次ぐ2番目の輸入相手国でもある。防衛面でも、協力関係の強化が進んでいる。防衛省は10月25日、南シナ海に進出する中国を念頭に、フィリピン政府に有償で貸している海上自衛隊のTC90練習機5機を、無償で譲ると発表した。
しかもドゥテルテ氏は極めて親日的だ。ドゥテルテ氏の日本と中国の訪問に同行したことのある弁護士、ハリー・ロケ氏は、「大統領は、親中ではなく、親アジアなのです。(中略)日本には、アメリカから"独立"し、経済的にも安全保障の面でもフィリピンを助けてほしいのです」と語っている(本誌2017年1月号)。
日本がアジアのリーダーになることがアジアの幸せな未来
大川隆法・幸福の科学総裁は2016年11月、ドゥテルテ氏の守護霊を呼び出し、その本心を聞いていた。ドゥテルテ氏の守護霊は次のように語っている。
「 私ができるのは、一部だけどね。少なくとも、『アメリカの覇権を終わらせる』と同時に、『中国の牙も抜く』。同時に、やるから。アメリカの覇権撤退と中国の牙抜き、同時にやるから。もうアジアでは、日本がリーダーになるしかないと思う。アジア、オセアニアのリーダーは日本がなるべきだ 」
ドゥテルテ氏が来日した際に語った「日本はこれまでも、今後もフィリピンの真の友人だ」という言葉と通じるものがある。また、オバマ前米大統領に対して「地獄へ落ちるがいい」と暴言を吐いたが、ここには長年にわたる欧米支配に対する反発があるのかもしれない。
共産主義国である中国がアジアを支配すれば、政府の意向に合わない人々は弾圧され、言論や信教などさまざまな自由が奪われてしまう。その点、日本はアジアの自由を守ることができる。
日本がアジアのリーダーになることが、フィリピンをはじめとするアジアの国々の人々にとっても、幸福な未来と言えるだろう。
(山本泉)
【関連書籍】
幸福の科学出版 『ドゥテルテ フィリピン大統領 守護霊メッセージ』 大川隆法著
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