産経のコラムで、昨年末の東北新幹線全線開業のニュースに触れている。この記事で注目したいのは、「基本計画の決定から実に38年の歳月を経て、ようやく青森まで一本の高速鉄路でつながった」との記述。

改めて「38年」という期間の長さに驚く。JR東海の進めるリニア中央新幹線も大阪まで通すのに34年かかると言う。本当にそんなに時間がかかるのだろうか。

いまやドル箱路線となっている東海道新幹線は、1956年に建設計画がスタートし、1964年に開通している。その間わずか8年だ。

しかも新幹線は計画段階では、当時、欧米では鉄道が斜陽産業になっていたことから、「万里の長城、戦艦大和に匹敵する世界の三馬鹿」とマスコミに批判された(山之内秀一郎著『新幹線がなかったら』参照)。しかし、その結果、新幹線開通によって日本経済は飛躍的に発展している。

経済成長にスピードは命。政治のリーダーシップにより、新幹線やリニアの建設を迅速に進めたい。(村)

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