「イスラム国」をはじめとするイスラム過激派は、イスラム教の聖典『コーラン』に出てくる「ジハード(聖戦)」の教えを持ち出して、自分たちの戦いを聖戦と正当化しています。では、そもそもジハードとはどういう教えなのでしょうか。

ジハードは2種類に分けられる

日本では、ジハードは「聖戦」と訳されることが多いですが、必ずしも武力を伴うものではありません。

実は、ジハードという言葉の意味は広く、一般的にイスラム教徒の間では、個人の内面との戦いである「大きなジハード」と、外敵との戦いである「小さなジハード」という2つの概念に分けて考えられています。