英大学の研究チームは、実年齢より若いと感じている人の方が、感じていない人に比べて長生きする傾向があるという調査結果をまとめ、このほど米医学誌のオンライン版に発表した。

調査対象者は6489人で、平均年齢は65.8歳。対象者を8年間にわたって継続的に調査した結果、実年齢より若いと感じると答えた人の死亡率は約14%にとどまったという。一方、実年齢相応であると感じていた人の死亡率は18%で、実年齢より年をとっていると感じると答えた人の死亡率は24%を超えた。

研究チームは、実年齢より若いと実感している人たちが長寿なのは、健康的な運動や回復力の強さ、生きる意思などによるものだと分析している。

大川隆法・幸福の科学総裁の著書『生涯現役人生』(幸福の科学出版刊)では、自己イメージや自らの意思が健康に直結するという宗教的真実が明らかにされている。

その中でも、長寿を得る方法論の一つとして、「健康をイメージする」ことが指摘されているのは興味深い。大川総裁は心と肉体の関係について、以下のように述べている。

「人間とは、魂が肉体に宿って生きているものであり、肉体は、あくまでも、心の表現形態です。つまり、心の表れというか、心のなかで思った"かたち"が外に出てくるのです」

早死にするなどの否定的な思いを持ち続けてしまうと、その不幸は本当に実現してしまう。自分は健康であるという積極的な自己像を何度も心に描き続けることが、アンチエイジングの鍵であるということだ。今回の研究結果は、こうした宗教的真実を裏付けたといえる。

「高齢者は肉体が衰えていくので、社会で助けてあげなくてはいけない」という考え方ではなく、「自らのマインドによっていつまでも健康で長く働くことができ、社会貢献できる」という考え方が広がれば、社会福祉の捉え方も変わってくる。「生涯現役人生」が少子高齢化問題の解決の糸口になるかもしれない。(冨)

【関連書籍】

幸福の科学出版 『生涯現役人生』 大川隆法著

http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=837

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