2015年2月号記事
著者インタビュー
信仰心で乱気流の時代を勝ち抜く
『乱気流時代を勝ち抜く経営』著者
学校法人幸福の科学学園
大学設立準備室ソフト担当副局長
石見 泰介
(いわみ・たいすけ) 1962年、大阪府出身。筑波大学第三学群社会工学類卒業(経営工学専攻)。社会科学士。大手経営コンサルタント会社で営業として活躍。25歳で最年少営業所長に抜擢される。1991年に幸福の科学に奉職。事務局、財務局、支部長、本部長などを歴任。その後、精舎活動推進局「経営研修担当」として300社以上の信者企業の経営相談を行う。総本山・未来館館長を経て、現職。
経済が乱気流の時代に入った今、経営者はいかに戦うべきか。『乱気流時代を勝ち抜く経営』を上梓した石見泰介氏に経営の真髄について聞いた。
―著書『乱気流時代を勝ち抜く経営』では「神秘の力」「信仰」が強調されていますね。
石見氏(以下、石): 私が本書で一番述べたかったのは、「信仰心なくして、これからの乱気流時代を乗り越えることはできない」ということです。
信仰心のない経営者は、逆境の大波が来ると「もうダメだ」と思ってしまい、最悪の場合は自殺などに至ります。しかし信仰心のある経営者なら、危機の先にある「希望」を信じ、立ち向かうことができます。
また、調子のよい時に「顧客のために」と言うことは可能ですが、苦しい時にお客様のために尽くせるかというと、信仰心がなければ難しい。苦しい時のふるまいによって経営者には「徳」が生じますし、その後の発展にもつながるのです。
そして、幸福の科学の大川隆法総裁によれば、これからの時代に起こるのはリーマンショックなどとはレベルの違う、明治維新以上の大変化です。経営者がこの言葉を信じられるならば、それに備えることができるでしょう。
―「集中戦略」「顧客ニーズ把握」など具体的な理論がたくさん記されていますが、実践のポイントは?
石: 巷には、経営の「理論」「戦略」と名のつくものがたくさんありますが、これらは「過去、経営者たちがその時々の経営課題と格闘してきた、血と汗の結晶」なのです。
それぞれの理論はどんな場面にでも効く「万能薬」というよりは、勉強して頭にインプットしておき、自社の状況に応じて選べる武器のようなものとして理解するといいでしょう。あらかじめ危機に備え、また、実際に危機が発生した時に対応するための武器です。経営とは、まさに「環境適応業」ですから。