日本人の考え方などを調査している「国民性調査」の、2013年10月から12月に行われた第13回調査結果が発表された。「日本人は他人の役に立とうとしていると思う」が、1993年より17ポイント増えて45%となり、「自分のことだけに気を配っていると思う」を初めて上回った。「生まれ変わるなら日本がいい」という人は83%を超えた。31日付各紙が報じた。
調査を行っている「大学共同利用機関・統計数理研究所」は、東日本大震災などで被災地の人々が助け合っている姿を見て、日本人に対するイメージが改善したのではないかと分析している。
他の人の役に立とうとする「利他の心」を持つ日本人が多いとする人が増えてきた理由の一つには、確かに震災報道の影響もあるだろう。ただ、日本人の「利他の心」が向上する傾向は、1990年初頭から見られ、幸福の科学の活動が始まったころと重なっている。従来の宗教は、自分がいかに救われるかを説くことが多かったが、「他の人の幸福を願い、他の人に愛を与えられる人になりなさい」という教えを広める幸福の科学が、国民の「利他の心」を高めたと見ることもできるだろう。
また、「生まれ変わるなら日本がいい」と答えるなど、日本を愛する人も前回に比べて6ポイント増えており、「あの世」を信じる人は40%に上った。幸福の科学では、東條英機の霊言などを通して、先の大戦における日本の正当性を訴えてきたが、日本人の愛国心が高まった背景に、一連の霊言の影響は否定できない。
この他、「宗教と科学の関係」についての項目では、45%の人が「人間の救いには、科学の進歩と宗教の力の協力が必要」だと答え、「宗教は人間を救うことができず、科学の進歩だけが人間を救うことができる」と答えた人は12%にとどまっている。
死後の生命などの宗教的真実について否定することが「科学的」であり「進歩的」と捉えているかのような番組が最近、散見されるが、今回の調査では、そうした見方を「人間を救うことにつながらない」と受け止めている国民が多いことが明らかになった。
幸福の科学はこれまで、人類の幸福のためには科学の進歩につりあうだけの宗教の進歩、精神性の進歩が必要であることを訴えてきたが、そうした主張はおおむね受け入れられていると言えるだろう。目には見えない霊的的真実を伝え、人々を物心両面から幸福に導く宗教には、大きな公益性があることを知らなくてはならない。(居)
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