((( 実は今日、箱根駅伝をナマで見てきた。正月で帰省した実家から歩いて30分ぐらいの国道がコースに当たっているので、午前中に散歩がてら見物に行ってみたのだ。

初めて沿道で応援してみて、二つのことに感動した。一つは言うまでもなく、真剣に疾走する選手たちの姿に。もう一つは、沿道をビッシリ埋め尽くした老若男女の見物人たちが、目の前を駆け抜けるどの選手に対しても、実に惜しみなく、温かく、声援や拍手を送っていた。しかも、誰一人、周りに迷惑をかけるような振る舞いもなく、整然としていた。自分もそのなかに身を置いてみて、つくづく「日本人って、フェアで温かくて礼儀正しくて、素晴らしい国民だな」と、そのことに感動したのだ。

スポーツの勝者に対しては祝福し、敗者の健闘をも称えるこうしたフェアな精神は、他の分野においても、もっと発揮されるべきではないか。たとえば、学校のクラスでいい成績をとった同級生を祝福する。会社で同期の社員がいい仕事をしたら拍手を送る。新聞の紙面でも、正当な手段で大きな利益を上げた企業家に対する賞賛の言葉が載る……。

「嫉妬をやめて、祝福へ」。スポーツ応援の世界ですでに実現しているそのフェアな精神が他の分野(特に新聞などのマスコミ論調)でも発揮されたとき、日本社会はもっと風通しのいいさわやかな世の中になるに違いない。以上、大きなニュースではないが新春の所感でした。(T)

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