フランスのアングレーム国際漫画祭で、「慰安婦の強制連行はなかった」という内容の漫画を撤去された日本の市民団体「論破プロジェクト」の藤井実彦代表が3日、衆議院議員会館で「自由・民主・人権をまもる日・米・アジア共同委員会」主催の報告会を行った。

韓国政府が旧日本軍による「従軍慰安婦」の被害を世界にアピールするために展示した「枯れない花」は、主催者側と合同で開幕式を行った。一方で、藤井氏らが出展した日本側の作品は「政治的だ」との理由で主催者側に撤去された。日本側の展示作品77点は、漫画祭終了から一カ月が経った3日の時点でも、藤井氏の元に返却されていない。

藤井氏は、韓国側の展示の様子を紹介しながら、「韓国の展示は漫画祭の観光ルートの上にあり、たくさんの子供たちが列をなして見ていた。終わった後に、『日本はひどい』『こんなことは初めて知った』などの感想が一面に貼り出されていた」と、韓国の出展が、フランスの人々に日本への間違ったイメージを与えていると指摘した。

また藤井氏は、漫画祭の最終日に市庁舎前で現地メディアに対して行った記者会見の原稿を全文紹介。漫画祭に参加した理由として、「日本人として国を愛した以上、この問題を世界に政治的メッセージとして広めようとしている韓国側の手法に対して、強い異議を唱えたいと思い、参加を決意したのです。それは極右の考え方ではなく、愛国者の考え方です」と伝えたという。

第二部では、「日本維新の会」の中山成彬氏が中韓との歴史問題について講演。中山氏も、裏付けのない聞き取り調査に基づく河野談話の撤回を訴え、「日本人としての誇りを取り戻す」ことを呼びかけた。

韓国の漫画に描かれた、旧日本軍による慰安婦の強制連行や暴行は真実ではない。しかし、河野談話で、政府が強制連行を認めている以上、心ある日本人がその事実を訴えても、国際的に聞き入れられない。藤井氏は、「河野談話の撤回」を目指し、今後も活動を続けていくという。日本政府は早期に、慰安婦の強制連行を認めた河野談話を撤回すべきである。(晴)

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