最近1カ月間に本を1冊も読まなかった人が53%に上ることが、20日付で読売新聞が発表した世論調査で分かった。この割合は、2009年以来5年連続で半数を超えている。

今回の調査では、読書ができなかった人にその理由を聞いているが、「時間がなかったから」が44%と最も多かった。現代では多忙な仕事の中で時間に追われる人も多いだろうが、読書時間を徹底して捻出することは、成功の秘訣であると言える。例えば二宮尊徳は少年時代に、農作業の合間に歩きながら読書をし、夜も寝る間も惜しんで読書をした。「油代がもったいない」と叔父にとがめられても、不平をこぼさず荒地で菜種を育て、油に代えて読書を続けた。その結果、尊徳は日本中の村や国を再建して回るという業績と、日本の資本主義精神を遺した。

多忙なビジネスリーダーの勉強時間に関し、大川隆法・幸福の科学グループ創始者兼総裁は著書『リーダーに贈る「必勝の戦略」』のなかで、「(時間は)自分でつくり出すものなのです。つくり出さなければ、それは自分の責任なのです。つくり出さない人は、『時間がない』という言い訳に甘んじているだけです」と、時間捻出における自助の精神の大切さを説いている。

読書時間を捻出するために、特に近年注意が必要なのが「スマートフォン」だ。暇さえあれば無意識にいじってしまい、読書に充てるべき大切な時間を奪っていく。今回の調査では、「スマートフォン」を使う時間が長くなるほど、読書時間が減るという実態も明らかになった。1日に1時間以上スマートフォンを使う人の27%が、「読書時間が減った」と回答している。

どこでもインターネットが使える「スマートフォン」は、生活を便利にした。しかし、本を読んで「思索し、考え、思想をつくる時間」を減らしてしまっては、教養も身に付かないし、真に価値を生む仕事もできないだろう。知識やアイデアが価値を生む現代社会では、「知は力なり」だ。

読書量の差が年収差と相関するというデータもある。「年間に50冊以上の本を読んだ人」の年収別の割合は、年収400万円未満が6%だった一方、800万円以上は倍近い11%だった。(日本産業地域研究所調べ)。勉強して教養を身に付けることが、成功する道なのだということが分かる。

インターネット社会になった今こそ、読書の持つ投資効果は高い。世界中にあふれる情報をインスタントに入手できる世の中になったが、それだからこそしっかりと本を読み、教養を高めた人が、成功への道へと入っていくのだ。(光)

【関連書籍】

幸福の科学出版 『大川総裁の読書力 -知的自己実現メソッド-』 大川隆法著

http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1027

幸福の科学出版 『リーダーに贈る「必勝の戦略」』 大川隆法著

http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=123

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2013年9月27日付 WEB記事 1300冊を発刊した大川隆法総裁が、自身の知的自己実現論、読書論について語る

http://the-liberty.com/article.php?item_id=6711

2011年11月号記事 読書時間が多い人ほど成功する

http://the-liberty.com/article.php?item_id=2940