昨年末に『未来の法』(大川隆法著、幸福の科学出版)が発刊された影響か、本年に入り『2030年世界はこうなる』『2050年の世界 英「エコノミスト」誌の予測』『2052-今後40年のグローバル予測』等々、未来予測に関する書籍が書店の店頭に数多く並んでいる。

たしかに「いかに近未来を正確に予測し、前もって準備できるか」は、混迷する現代社会の中で、今後の需要予測による個別企業の事業経営、製品開発に始まり、国家運営さらには世界の政治・経済の行く末にも大きく影響する。それだけ、多くの人の関心が高い分野と言える。

「先んずれば人を制す」とばかりに、誰よりも早く時代を先取りしたニーズを把握する事もできるのだが、むしろユニークな成功を収めるには、「急がば回れ」という側面もあり、現実世界の常識から一旦離れて、意外に奇想天外な発想の中に未来の芽があるかもしれない。

その意味で、世界企業であるインテル社が採用する『SFプロトタイピング』というユニークな未来予測手法を提唱する書籍(亜紀書房6月刊、 原題:『 Science Fiction Prototyping 』) がある。

著者はインテル社のフューチャリスト(未来研究員)のブライアン・ディビット・ジョンソン氏。SFプロトタイピングとは、インテル社の製品開発を支える未来予測手法であり、それこそハリウッドのSF映画のような世界を参考にして、一種のゲーム感覚で、ありありと未来の生活の姿を思い描き、その中で普通に使われている製品、テクノロジー、社会問題を通じて、人間にどのような変化や影響を及ぼすのかを考える思考実験と位置付けている。それこそ短編のSF小説を書き上げてしまう事例もある。

現代において、大川隆法・幸福の科学総裁が続けている、時空間を超えた霊界のアカシック・レコードからバックキャスティング(逆照射)する「未来透視リーディング」に勝てる未来予測は、他には存在しない。また、幸福の科学の研修には自分の未来を見通すなど、興味の尽きないプログラムがいっぱいある。

この『SFプロトタイピング』は、それには遠く及ばないものの、手軽に自らの想像力を発揮して未来予測する手法として、興味深いもののひとつと言えるかもしれない。(富)

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