参院山口選挙区補欠選挙の投開票が28日に行われ、自民党公認の江島潔氏が当選した。無所属で民主党・みどりの風推薦の平岡秀夫氏に大きく差をつけた。共産党の藤井直子氏、幸福実現党の河井美和子氏は及ばなかった。

参院選に大勝利した自民党支持の流れは変わらず、自民党にとっては、夏の参院選に向けて、弾みを付ける形となった。

この選挙の結果、参議院の議席数が民主党・自民党で事実上並ぶため、今後の国会運営には微妙な影響が出ると予想される。昨年12月の衆院選で大敗を期した民主党からは離党者が相次ぎ、参議院の議席が減り続けている。

当選した江島氏は、前下関市長で、選挙中は、アベノミクスによる景気回復の成果を前面に掲げ、安倍内閣への支持を訴えた。また、夏の参院選でも自民党が公約に入れる予定の憲法96条改正や憲法9条改正を訴えている。

幸福実現党の河井氏は2009年以来、4年間にわたって、他党のどの候補も言わなかった憲法9条改正、国防強化を訴え続けてきた。今回の山口補選では消費税増税反対を訴え、緊迫した東アジア情勢を踏まえて国防強化を主張したが、十分に支持を拡大することはできなかった。

上向いてきた日本経済を失速させることなく、確実に成長させることは目下の課題であり、朝鮮有事の危機や尖閣諸島の領海侵犯をはじめとする国防上の危機も日本に迫っている。夏の参院選では、この国を発展させ、守りぬくことができる政治家が数多く選出されることを期待したい。(晴)

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