『大河の一滴』『他力』など宗教を題材にとったエッセイがベストセラーになったことで知られる作家・五木寛之氏の新作エッセイが発刊された。

その名も『無力』。「むりき」と読む。

元々厭世的なところのある作家ではあったが、近作『下山の思想』といい、日本が力強く復興を図ろうという時に、諦念に満ちた本を放つ傾向があるが、ついにここまで来たかという内容だ。

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