米誌Newsweek6月18日号に、ブッシュ(息子)大統領のスピーチライターも務めたジャーナリストが、共和党ロムニー候補の信仰について書いている。その中に、モルモン教の「人間と神」「富」の考え方について興味深い指摘がある。

筆者のDavid Frum氏は、ロムニー候補のモルモン教信仰について触れつつ次のように述べている。

  • ある著者によれば、モルモン教徒は「人生は試験の連続であり、多くの試験を受けるなかで、究極的には完全性(perfection)に達することができる」と信じている。
  • 初期のモルモン教指導者Lorenzo Snowにこんな言葉がある。「神も昔は、今の人間のようだった。だから人間も、今の神のようになるかもしれない(As man now is, God once was; as God now is, man may become.)」。これは正統派キリスト教徒にとっては心穏やかでない考え方だが、ビジネスの努力を後押しする点では比類ない。
  • モルモン教徒はカルヴァン主義者と同じく、経済的成功は神から認められた印(an indicator of divine approval)だと解釈する傾向がある。『モルモン書』には、信仰者が「地上で繁栄する」と約束されているので、経済的繁栄はその実現と考えられるのだ。ロムニー氏が物質的成功を公然と誇る理由も、この富の福音で説明がつきそうだ(以上、同誌より)。

幸福の科学の公開霊言でロムニー氏の守護霊は、モルモンという名は実はマモン(聖書に出てくる強欲な金儲けの神)のことだと秘密を漏らしている。また、ロムニー氏は過去世でカルタゴにおいてバアル(金儲けの邪神)を信仰していたとも。このバアルとは悪魔ベルゼベフの別名に他ならない。

「自分も神のようになりたい」という不遜で悪魔的な欲望と、その手段としての物質的繁栄の偏重が、バアル、マモン、モルモン信仰の底流にあるのだろうか。向上心も経済的繁栄も、多くの人々の幸福に奉仕する無我なるものなら善だが、自己顕示欲や権力欲のためなら悪に陥る。物質的繁栄が進んだ21世紀にこそ、「正しい繁栄」についての宗教的指針が必要だ。(司)

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