東京都教育委員会が独自に作り今春から使用している歴史教科書で、日本が太平洋戦争に突入したのは侵略ではなく安全保障の必要からだったとする連合国軍元最高司令官のマッカーサーの証言が引用された。4日付東京新聞が1面トップで報じた。

同教科書では「日本はなぜ戦ったのか」というページに、「連合国軍最高司令官であったマッカーサーは、戦後のアメリカ議会において、日本が開戦したことについて『in going to war was largely dictated by security.』と証言しており、この戦争を日本が安全上の必要に迫られて起こしたととらえる意見もある」と記載している。

左寄りの東京新聞がトップ記事で報じたのは、この教科書が文科省の検定を受けずに出した都の独自教科書であり、「侵略戦争の美化と批判的意見もある」と、批判的に報じているつもりのようだ。

だが、「正論」(産経新聞発刊)5月号では、この独自教科書を絶賛し、マッカーサー証言を公教育で扱うことにより、社会全体にその内容が普及すれば、自虐史観が一掃され、憲法改正のうねりを作れると評価している。

日本では長らく先の大戦を日本の「侵略戦争」だと教育し続けてきた。敵方の最高司令官であったマッカーサー自身が「侵略ではない」と明言していることを「封印」し、「日本は悪い国だ」と自国民を"洗脳"してきたのだ。ようやくその洗脳が解ける時代が来ようとしている。

東京都の英断に、文部科学省が続くことを願ってやまない。(居)

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