(『この国を守り抜け』第4章「危機の十年を迎え撃て」より抜粋・編集。2010年9月26日収録)

北朝鮮は早く解体しなくてはならない

中国に対しては、やはり、「侵略国家は許さない」という線を、きちんと引くべきです。

北朝鮮に対しても同じです。「あれほど無法なことをしていても、何ら裁きを受けていない」というのは、やはり、おかしなことです。

国内的に見ても、北朝鮮から脱走したい人は大勢いて、それを政府が強圧的に押さえ込んでいます。脱走しようとした人たちは、捕まえられ、拷問にかけられている状況なので、この国は、早く解体してやらなくてはいけない国家です。「国際国家として情けない」と強く感じています。

「クロッシング」という映画にも描かれていましたが、この国の人たちは、とても惨めな生活をしているので、かわいそうな限りです。

今、誰かが、勇気を持って、日本の国論を変えていかなくてはなりません。

ただ、現在の、あまりにも左翼に寄りすぎた政権では、残念ですが、中国の配下になっていく以外に道がないように思われます。現政権には、それが平和主義だと思っているようなところがあるからです。しかし、中国に懺悔するのは、死んで地獄に行ってからにしていただきたいものです。

「生きている日本国民たちを守らなくてはいけない」と私は思いますし、この世に“新しい地獄”をつくりたくはありません。例えば、日本が植民地になり、この世にいる日本人たちが、みな、ひどい目に遭わされたりしたら、日本に大きな地獄が新たにできてしまうので、そうはさせたくないのです。

この十年で、それが決まるのでしたら、やはり頑張るしかないと思っています。

人気があろうが、なかろうが、やはり、「言うべきことは言う」という姿勢を貫きたいと考えます。

救世主が登場しなければならない時期が来ている

まだ歴史は確定していません。

したがって、まだ、変えることは可能です。

そして、舞台装置としては、やはり、「救世主が登場しなければならない時期が来ている」という気がします。

国際レベルでの危機を、警告しなくてはいけない時期が迫ってきていると思うので、その発言に相応する、教団(幸福の科学)の勢力と政党(幸福実現党)の勢力、国際分野での広がりを持ちたいと考えています。

幸福の科学は、今、インドで、かなり広がってきていますが、インドで幸福の科学の信者が増えることで、「日印同盟」のようなものが結べるようになれば、それも、中国に対する一つの抑止力にはなるだろうと考えています。

また、今、アフリカにも広がっています。アフリカにも、「日本との関係を強くすることによって、今後の未来が拓ける」と思う国が増えていけば、それも中国に対する圧力になるでしょう。

日本には、まだまだ、アジアやアフリカの国々を引っ張っていける力があるので、共に繁栄をつくっていくことができると思っています。

前述したように、日本国憲法は、平和を愛する諸国民の公正と信義を信頼して、「国際紛争を解決する手段としての戦争を放棄し、戦力を保持しない」ということを定めているので、前文が前提としていることが違ってきたのであれば、考え方を変えたほうがよいでしょう。このままでは、うまくいかないと思います。

自分で自分の首を絞めている人は救いようがないので、やはり、憲法を直すべきです。

何とかして、早いうちに「保守回帰」をさせなくてはいけません。

「自民党だ」「民主党だ」ということには関係なく、まっとうな考え方を持ち、「国益と国民を守る」ということを、本当の意味で、きちんと実践する政治家が、この国を統べることによって、正しい政治ができる状態に戻さなくてはいけないと考えています。

中国に対して、日本から「高い宗教文化」を逆発信したい

今回の尖閣事件で、沖縄や九州辺りの漁民たちは、十分な危機を感じていると思います。「向こうは好き放題ができるのに、こちらは何もできない」という状態であれば、下手をすると、もう漁に出られないかもしれません。

今年の四月には、麻薬密輸罪によって、日本人四人が中国で急に処刑されてしまいました。日本政府が慎重な対応を求めたにもかかわらず、中国は、あっさりと四人を処刑してしまったので、日本側には実態の調べようがありませんでした。完全になめられているのは間違いないでしょう。

また、中国の国民は大勢で日本に炊飯器を買いに来ています。「植民地化を前提にして、下見に来ているのかな」と思えなくもありません。東京は、すでに中国からの買い物客で溢れており、中国語の表示も目につきます。

これは、日本の財界も悪いのだろうと思います。国内の企業を、もう一段、盛り立てる努力をしなくてはいけないでしょう。

そして、できれば、中国で経済が政治を打ち負かす方向に誘導していかなくてはならないと思います。何とかして、そこまで持っていきたいものです。

幸福の科学は、今、思想的な面で中国に楔を打ち込んでいるところではあるのですが、向こうは軍隊を持っているので、なかなか大変です。

中国では、当会の信者は、「信者」と言うと危ないので、「読書会員」というかたちになっています。読書会員は広がってはいるものの、教団PRのためのインタヴューを受ける際には、顔も名前も出さずに応じているような状態です。

中国の場合、民衆のレベルでは、宗教心がないわけではないのですが、国家体制は、やはり悪いのです。神の目から見ても間違っている部分については、やはり直していきたいと思いますし、そういう国が、強い力を持って世界を支配するようなことは、絶対に、よくないのです。

したがって、私は、中国に対し、日本から「高い宗教文化」を逆発信し、啓蒙していきたいと考えています。