2012年、一体どんな「変化」が待っているだろうか。
金正日総書記が死去した北朝鮮は、「いかなる変化も望んではならない」(国防委員会)と声明を出し、アメリカも「平和で安定した権力移行」(クリントン国務長官)を望んでいる。中国は「金正恩氏への支持」を表明した。
韓国も金正恩体制下で同胞たちが深刻な貧困や自由の欠如に苦しみ続けることに、意外なほど無関心だ。
各国が「現状維持」を選ぼうとしているが、果たして、それで済むかどうか。
2011年の初め、誰がその後1年間の変化を予想できただろうか。
「アラブの春」はエジプトのムバラク政権を倒し、リビアのカダフィ大佐を打ち倒した。テロの脅威の元凶だったオサマ・ビンラディンも殺害された。そして、金正日氏が突然の死を迎えた。
何か大きな意志が働いていると思わざるを得ない。
今年、その「意志」は何を起こそうとしているのだろうか。
大川隆法総裁は、「『北朝鮮-終わりの始まり-』-霊的真実の衝撃-」(金正日・金正恩守護霊の霊言)の中で、霊言を受けた総括として以下のように述べている。
「私の予想だと、来年が北朝鮮の崩壊の年かもしれません。崩壊させるなら来年」
「次に中国をなし崩しに自由化にもっていきたい。2012年がその始まりの年になると見て、2020年までには終わらせたいというのが私の考えです。2020年までには中国の解放までもっていきたい」
2020年に向けて、中国の解放は可能なのか?
世界銀行は2016年に中国の経済規模がアメリカを超えると予測している。2016年は、アメリカ議会予算局の予測で、財政赤字が今よりも急速に悪化する時期だ。
そして2020年にはアメリカの国防費は年40兆円規模となり、中国のほうは60兆円規模となると予測されている。
2016年に米中が並び立ち、2020年に逆転するという将来が、このままでは現実化する。
「始まりの年」である2012年は、世界各国のトップが交代する年だ。
中国は習近平氏が共産党総書記に就任し、2022年まで君臨する。
ロシアはプーチン大統領が再登場し、2024年までの長期政権を狙う。
台湾は1月の総統選で親中派の馬英九氏が再選されるか、独立色の強い蔡英文氏が勝つかどうかで、台湾の未来が決まってくる。
韓国は、左翼政権が再び誕生し、2017年まで北朝鮮寄りになるかどうかが焦点だ。
中国を中心とするアジアか、アメリカを中心とするアジアか――。それが2020年を待たずして、悪しき未来の半分ぐらいが現実化しようとしているのが2012年ということになる。
この2012年をどう駆け抜け、乗り切るかで、2020年以降の日本とアジア、世界の未来が決まる。
運命を逆転させることができる記事を、本誌とリバティwebとweb英語版で発信していく決意です。
本誌編集長 綾織次郎
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