やはり中国のバブルは崩壊しつつあるのかもしれない。中国の共産党と政府が2012年の経済政策を話し合う「中央経済工作会議」が14日に閉幕し、一段の金融緩和に舵を切る考えを示した。

中国は10年秋から金融引き締め策を実施してきたが、5日に預金準備率を3年ぶりに0.5%引き下げた。年明けに再び預金準備率を引き下げるという観測も出ている。明らかに中国は、経済政策を大きく転換しようとしている。

金融緩和は、通常、景気刺激策である。従って、金融緩和をするということは、今、中国は、景気を刺激しなければならない状況にあるということだ。

不動産価格の下落をはじめ、中国のバブルがすでに崩壊しているというレポートは珍しくなくなっているが、政府が事実上、正式に政策転換を示唆した意味は小さくない。

ひとり気をはいていた感のある中国が、アメリカやEUに続いて、ついに経済危機に入るのか。世界経済は微妙な情勢になりつつある。(村)

【関連記事】

2011年11月11日付本欄 中国バブルの実態と、その崩壊後に来るものは…

http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=3254