2012年3月期決算で上場企業の55%が増益だという。
14日付日本経済新聞によると、オリエンタルランドや山田電機、ソフトバンク、亀田製菓、ブックオフ、ファナック、ユニ・チャーム、東レなどに至っては、経常収益で過去最高になる見込みだ。
震災、デフレ、円高と、不況が深刻であることは、メディアで盛んに喧伝されていた。
しかし、現実には、好景気にわく企業も多く存在する。
不況期はネガティブな情報があふれる。油断していると、そうした情報に“洗脳"されてしまう。
しかし、努力をすれば、明るいニュースを見つけることはできるし、暗いニュースでも解釈を変えれば明るいものにもできる。株価や不動産価格の下落は、買いやすくなったことを意味するし、輸出企業に打撃を与える円高は、輸入企業にとって追い風となる。
なぜ、ある企業は過去最高益となり、ある企業は倒産するのか。そこにビジネスのヒントがあるし、明日の繁栄を開く鍵がある。
上場企業の半数以上が増益ということは、業績低迷を不況のせいにしてはいけないということだ。最高益企業に謙虚に学ぶことから、不況克服の道は始まるはずだ。(村)
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