素晴らしい内容なので、前後編で紹介したい。マイクロソフトの創業者ビル・ゲイツの妻で、世界最大の慈善基金団体「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」の共同会長であるメリンダ・ゲイツ(47歳)のインタビューが、10日付英紙フィナンシャル・タイムズ週末版に出ている。彼女の信仰面を伺わせる深い言葉が語られている。
以下、同インタビューから。
- メリンダ・ゲイツは恐らく世界一裕福な女性だ。530億ドル(約4兆1700億円)の資産を持つ夫ビルは今年のフォーブス誌の世界長者番付第2位だが、彼女は自分の資産を、背負わねばならない十字架(a cross she must bear)であるかのように話す。夫妻は資産の9割を分配すると決めており、他の億万長者たち(billionaires)にも資産の5割を慈善目的に寄付するよう訴えている。
- メリンダは言う。「私はこれに人生を捧げています」(I’m giving my life to this)。彼女は90年代前半に婚約旅行でアフリカを訪れて以来、世界中の階級間や男女間の不公平(inequity)に深い関心を寄せてきた。ゲイツ夫妻は1994年、結婚の年に財団を設立し、すでに260億ドル(約1兆9400億円)以上を途上国の感染症対策やインフラ整備、合衆国の教育改善などに投じてきた。
- 彼女と夫の関係は真の共同作業(a true collaboration)であり、二人で頻繁にハイキングや散歩をしながら人生や仕事の未来ビジョン(the vision for their personal and professional futures)を語り合ったという。「自分たちのしたいことについてブレストして戦略を立てた、素晴らしい時間でした。今したいのは財団のことです」
- 最近は財団の仕事で海外に出かけて帰国すると、仕事に戻る前に必ず自由な一日(a free day)を設けることにしている。「そうしないと、すぐ元の生活に戻ってしまって、現場で一緒に学んだことについて夫と話したり考えたりしないで終わっちゃいますから」
散歩しながらの夫婦ブレストや空白の一日の活用は、シンプルだが有益な「智慧の習慣」だ。後編では神(God)や静寂な時間(quiet time)についての話を紹介。(司)









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