13日付英紙フィナンシャル・タイムズに「2012年のライバルの名前は、ハイエク対ケインズか」と題する記事が出ている。次期米大統領選に向けたオバマ氏と共和党候補の経済政策の争いを、思想的にライバル関係にあった経済学者ハイエクとケインズの対立に見立てているのだ。以下、抜粋紹介。

  • 来年の大統領選は、過去数十年のアメリカにはなかったイデオロギー同士のぶつかり合いになるだろう。

  • オバマ氏は(8日の演説で)総額4470億ドル(約35兆円)に上る失業対策を承認するよう議会に呼びかけた。今のホワイトハウスは、経済学者ケインズの学説(編集部注・大きな政府による財政出動が中心)に大きく頼っている。だが、オバマ氏による09年の8250億ドル(約65兆円)の景気刺激策が無効だと嘲笑されたこともあり、米国ではケインズの名を出すことがはばかられる状況だ。

  • 一方の共和党側は、自分たちの信奉する経済学者、ルードヴィヒ・フォン・ミーゼスとフリードリヒ・ハイエクの名を平気で口にする。共に自由論者の側面を持つ国家統制反対論者(anti-statist)で、共和党下院議員のミシェル・バッハマン氏はインタビューで「ミーゼスは大好き。休暇でビーチに寝そべるときはミーゼスの本を持っていくわ」と話している。

  • 共和党候補者争いの中心ミット・ロムニー氏とリック・ペリー氏も、経済政策に関してはレーガン大統領以上に保守的だ。共和党の主要人物は皆、ビジネスの規制から医療保険プランまであらゆる面で中央政府の役割を劇的に減らすべきだと主張している。

大づかみに言えば、ケインズ経済学は「国家による統制」を、ハイエク経済学は「自由な市場競争」を重視する。弊誌は、自由(liberty)こそ個人と社会の繁栄の条件であり、自由が放縦に陥らないためには統制ではなく正しい宗教的価値観が必要だと考えている。なお、ハイエク(ソクラテスの生まれ変わり)とケインズが現在霊界で何を考えているかは下記の公開霊言に詳しい。(司)

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『未来創造の経済学』

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