7月26日に行われた日中防衛次官級協議で、中国人民解放軍の馬暁天副総参謀長が日本に対し、「日本は危険な方向に向かっている」と批判していたことが分かった。31日付読売新聞が報じている。

中国は、日本の南西諸島への陸上自衛隊配備計画や、海上自衛隊による東シナ海での警戒・監視活動の強化方針について、中国を牽制するものだとの認識を示した。これに対し、中江公人防衛次官は「特定の国を想定していない」「専守防衛という基本方針に変わりはない」と反論した。

だが、日本の防衛関係費が毎年縮小し、2011年度は4兆6625億円となる一方、中国の軍事費は2010年度を除く22年間、2桁増の勢いで伸びており、2011年度は6011億元(約7兆5千億円)にも上る。

また、日本の自衛隊が22万8536人(09年末現在)であるのに対し、中国人民解放軍は230万人と桁違いだ。さらに、中国は先日空母の保有が公表され、南シナ海では領有権を主張して周辺国と衝突し、国際規範を無視する行動を取っている。

一体、どちらが「危険な方向に向かっている」のかと、中国にははっきり言い返したいものだ。(吉)