
アジア太平洋交流学会会長・目白大学大学院講師
澁谷 司
(しぶや・つかさ)1953年、東京生まれ。東京外国語大学中国語学科卒。東京外国語大学大学院「地域研究」研究科修了。関東学院大学、亜細亜大学、青山学院大学、東京外国語大学などで非常勤講師を歴任。2004年夏~05年夏にかけて台湾の明道管理学院(現・明道大学)で教鞭をとる。11年4月~14年3月まで拓殖大学海外事情研究所附属華僑研究センター長。20年3月まで、拓殖大学海外事情研究所教授。著書に『人が死滅する中国汚染大陸 超複合汚染の恐怖』(経済界)、『2017年から始まる! 「砂上の中華帝国」大崩壊』(電波社)など。
周知の通り、目下、中国経済が危機に陥っている。とりわけ、中国東北部の深刻な衰退は北京当局にとって頭痛のタネではないだろうか。本稿では、中国東北部をケーススタディとして取り上げてみたい(*1)。
例えば、遼寧省の瀋陽市には700万人以上が住んでいるが、街に人通りは少ない。デパートも活気がなく、オフィスビルは混雑している様子も見られないという。現在、同市では、レストランも満席になることは稀で、公共の場所でも人だかりは見られない。村々は閑散としている。
実際、瀋陽市では、(1)企業の週末の休みが少ない、(2)社会保険を払ってくれる会社が少ない、(3)給料はもっと少ない。そのため、月収3000元(約6.6万円)は「夢」だという。
他方、黒竜江省は過去10年間で700万人以上の人口流出を記録した。これは毎日500人乗りの旅客機3機分が同省を離れている計算になる。






















