2026年2月号記事

繰り返し読む本が人材をつくる

欧米で書店復活の兆し

印刷業界のデジタル化は甚だしく、紙の書籍は消えていくばかり──。そんなイメージは、アメリカでは変わりつつあるようだ。

コロナ後の2021年、アメリカでは紙の書籍の販売数が8億2800万冊と、調査開始以降、過去最高になった

ネットに淘汰されつつあった書店も、21年以降は、アメリカ全土で300店舗以上、新たにオープンしている。有名チェーンのバーンズ・アンド・ノーブルは08年以降、150店舗以上を閉鎖したが、最近は復活傾向にあり、24年には13年に撤退したワシントンDC店をはじめ57店舗、25年にはさらに60店舗以上と、2年で約120店舗を開く見通しだ。

イギリスでも、若者が書店を訪れる光景が当たり前になっている。27歳の女性は「本屋で店員と話をして、その人の意見を聞いたり、自分の好きな本について話したりするのは、アルゴリズムに基づいて本を選ぶよりずっと楽しいと思う」と語る(*1)。

電子書籍先進国とされているアメリカでも、いまだに7割以上が紙で、ドイツは9割以上が紙である。最近、日本の出版社は翻訳した書籍データを海外に販売する事業に力を入れている。現地の出版社が印刷し、紙の書籍として販売されているからだ(*2)。

地球的に見れば、「紙の本」はまだ可能性があるのだ。

(*1)2024年10月11日付英紙ガーディアン電子版
(*2)2025年11月6日付日本経済新聞電子版

※文中や注の特に断りがない『 』内の書籍は、全て大川隆法・幸福の科学総裁著、幸福の科学出版刊。