《ニュース》

ウィキペディア共同創設者のラリー・サンガー氏が「米フォックス・ニュースや保守系ブライトバートなどが、ウィキペディアの"情報源のブラックリスト"に入っている」と暴露し、話題を呼んでいます。

《詳細》

サンガー氏はウィキペディアの共同創設者でありながら、ウィキペディアを痛烈に批判している人物として知られています。その同氏がこのほど、米保守系ジャーナリストのタッカー・カールソン氏のインタビューに応じ、実業家のイーロン・マスク氏などが反応したことが、話題を呼んでいます(動画は、9月30日にカールソン氏のXにて公開)。

サンガー氏によると、ウィキペディアには「永続的な情報源(perennial sources)」というページがあり、情報源を信頼性に基づいてグループ分けしているといいます。「承認された情報源」には、ニューヨーク・タイムズやワシントン・ポスト、CNNやマザー・ジョーンズなど、多くの左派系メディアが含まれています。

一方、情報源の"ブラックリスト"には、ブライトバートやデイリー・コーラー、エポック・タイムズ、フォックス・ニュース、ニューヨーク・ポスト、フェデラリストなど、保守系メディアが名を連ねているといいます。サンガー氏は、「つまり、これらの情報をウィキペディアの情報源として使うことはできない」と述べています。

サンガー氏はまた、「左派にとってこれは、単純に恥ずかしいことなので、報道しないだろう。一方、右派は報道し続けている」と指摘しました。

このインタビューは大きな反響を呼びました。

資本家でトランプ政権のAI・暗号資産責任者のデービッド・サックス氏は自身のXで、「ウィキペディアは絶望的に偏っている。左翼活動家の集団がプロフィールを維持し、妥当な訂正に抵抗している。さらに問題を拡大させているのは、ウィキペディアがグーグル検索結果の上位に表示されることが多く、AIモデルのトレーニングに信頼できる情報源となっていることだ」と指摘しました。

この投稿に、先述のマスク氏が反応。「私たちは現在、グロキペディア(Grokipedia)を構築しているところだ。ウィキペディアを大幅に改善するだろう」と投稿し、ウィキペディアに代わる新たな媒体を創設していると明らかにしました。

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