
アジア太平洋交流学会会長・目白大学大学院講師
澁谷 司
(しぶや・つかさ)1953年、東京生まれ。東京外国語大学中国語学科卒。東京外国語大学大学院「地域研究」研究科修了。関東学院大学、亜細亜大学、青山学院大学、東京外国語大学などで非常勤講師を歴任。2004年夏~05年夏にかけて台湾の明道管理学院(現・明道大学)で教鞭をとる。11年4月~14年3月まで拓殖大学海外事情研究所附属華僑研究センター長。20年3月まで、拓殖大学海外事情研究所教授。著書に『人が死滅する中国汚染大陸 超複合汚染の恐怖』(経済界)、『2017年から始まる! 「砂上の中華帝国」大崩壊』(電波社)など。
米ブルームバーグによれば、中国は1970年代末の「改革・開放」以降初めて、「3年連続デフレ」に陥っているという。
中国国家統計局が9月10日に発表したデータによれば、8月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比0.4%減となり、7月の0%から下落幅が拡大した(*1)。一方、生産者物価指数(PPI)は前年比2.9%減と、7月の3.6%減からの下落幅は縮小し、製造業のデフレ傾向が6カ月ぶりに鈍化(改善)した。
(*1)2025年9月10日付中国瞭望
長引くデフレはリーマンショックよりも深刻か
仏ソシエテ・ジェネラルのエコノミストの林紫瓊(りん・しけい)は、「中国では住宅価格の下落や政府補助金(白物家電の買い替え)の効果が薄れているため、依然、消費者物価指数上昇の見通しは暗い」と指摘する。






















