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東京都はこのほど、都内全ての一般家庭を対象に、今夏の水道基本料金を無償化する方針を固めました。

《詳細》

水道の月々の基本料金は、水道メーターに接続している給水管の口径によって異なりますが、一般家庭の場合、1カ月あたり860~1460円です。今回はその分の負担が軽減され、使用分に応じてかかる料金はこれまで通り請求されます。

東京都によると、無償化の期間は夏場の4カ月程度(6~9月または7~10月)を想定しているといいます。都内全ての一般家庭約800万世帯が対象で、関連予算は368億円を見込んでいます。都は、6月から始まる都議会に補正予算案を提出するといいます。

無償化の目的は、物価高騰で光熱水費の負担が高くなっていることに加え、節約のための「エアコン控え」により熱中症が増えることを懸念し、その予防策でもあるとしています。「電気代」の減免でない理由については、「電気とガスは国の管轄であり、都がすぐに対応できるのは水道しかないから」だとみられています。

小池百合子・都知事は会見で、「物価高騰で実質賃金がマイナスの状況が続く。猛暑が予想される中、都民の命と暮らしを守る」と意義を強調しました。

一方、6月には東京都議会選挙が控えているため、今回の無償化は選挙対策の一環との指摘があります。ネット上では、石破政権の物価高対策が不十分であることへの不満もあり、"選挙対策"であると分かった上で肯定的に捉える向きもあります。しかし、小池都政がこれまで、バラマキを繰り返すばかりで目立った成果を挙げていないことは、知っておく必要があります。

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