《ニュース》
中国船舶科学研究センターなどがこのほど、「海底ケーブル切断装置」を開発したことが明らかになりました。台湾や沖縄、バルト海などで海底ケーブルの切断が相次ぐ中、「海底」を狙う中国の意図が明らかになりつつあります。
《詳細》
海底ケーブル切断装置の開発は、3月22日に香港紙のサウス・チャイナ・モーニングポストが報道したことで世界の注目を集めました。この装置は中国船舶科学研究センターと、国有の国家重点深海有人船研究室が共同で開発したもので、2月に中国の学術誌「メカニカル・エンジニア」に論文を公表していました。
切断装置は世界のデータ転送の95%を占める鋼鉄やゴム、ポリマーで覆われたケーブルを対象としたもので、毎分1600回転するダイヤモンドで覆われた直径15センチの刃をロボットアームで操作。深さ4000メートルでも切断作業が可能であるといいます。
中国では1月にも、麗水大学の研究チームが「海底ケーブル切断技術」の特許を出願していたことが発覚しています。この技術は、海底に下ろした錨を引っ張る形式であり、今回明らかになったものとは異なるものです。
さらに、中国は2030年までに、南シナ海の水深2000メートルに深海研究施設を建設する計画も明らかにしています。最大6人の研究者が1カ月滞在でき、海底資源や地殻変動などについてリアルタイムのデータを収集できる監視ネットワークを備えるというものです。設置される場所が台湾・ベトナム・フィリピン・マレーシアなどとの領土紛争が起きている南シナ海であることから、軍事的な意図に基づくとみられています。
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