© 2024 DREAMWORKS ANIMATION LLC.

 

2025年3月号記事

Movie

編集部がオススメする「今こそ観たい」映像作品。

「野生の島のロズ」

2025年2月7日(金)TOHOシネマズ 日比谷他全国ロードショー

すべてを変える奇跡の出会い

【スタッフ】
監督・脚本:クリス・サンダース
【キャスト】
声の出演:ルピタ・ニョンゴ、ペドロ・パスカル、キット・コナー、キャサリン・オハラ、ビル・ナイ、ステファニー・シュウ ほか
日本語吹替えキャスト:綾瀬はるか、柄本佑、鈴木福、いとうまい子、千葉繁、種﨑敦美 ほか
【配給等】
配給:東宝東和、ギャガ
【公開日】
2025年2月7日(金)TOHOシネマズ 日比谷他全国ロードショー

 

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【レビュー】

激しい嵐の夜、荒海へと投げ出された輸送中のロボットが無人島に漂着した。偶然にも動物たちが押した起動ボタンで"彼女"は目覚める。名前はロズ。人間の都市生活用にプログラムされた最新型支援ロボットだ。命令を求めてロズは大自然の中を歩き出したが、出会うのは野生動物ばかり。狡猾で凶暴なものもいる弱肉強食の世界で、プログラムが通用せず、ロズ自身も"怪物"呼ばわりされてしまう……。

動物たちの言葉を学習して未知の世界に順応しようとするロズは、やがて雁のヒナが孵化する瞬間に立ち会う。そして「ママ!」と呼ばれ、動物たちから初めての"命令"を受けて、ヒナの「キラリ」を育てることに。

キツネのチャッカリやオポッサムのピンクシッポの協力のもと、プログラム外の"子育て"に奮闘しながらも、やがてロズに機能外の何かが生まれ、次第に島の"家族"となっていく。しかし、製造元から回収ロボット部隊が派遣され、動物たちをも巻き込んだ大きな戦いが始まるが……。

ドリームワークス・アニメーションが30周年記念に贈る、壮大な奇跡の冒険物語。3DCGながら手書き特有の温かな質感を求め、印象派のモネにインスピレーションを得た手書きの背景画、ディズニーの古典映像に通じる動物描写、数万の蝶や雁が飛び立つ圧倒的な繊細さを誇る映像美を創り上げた。見どころはヒナに「ママ!」と呼ばれた瞬間から始まるロズの変化。この中に織り込まれたいくつもの心のテーマや、アナログ的な泥臭さからデジタルを超えた大切な価値が生まれていくストーリーに、深い共感と余韻が残るだろう。

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ザ・リバティWeb シネマレビュー

「野生の島のロズ」

(星4つ。満点は5つ)