2025年2月号記事
Special interview
根幹にある考え方こそ成功の原点
『なお、一歩を進める』『経営者マインドの秘密』(大川隆法著、幸福の科学出版)が2024年11月末に発刊された。
2書に関連する論点について、経営コンサルタントに話を聞いた。
小宮コンサルタンツ代表取締役CEO
小宮 一慶
(こみや・かずよし)大阪府生まれ。京都大学法学部卒業後、東京銀行(現・三菱UFJ銀行)に入行。在職中の2年間、米ダートマス大学タック経営大学院に留学、MBA取得。岡本アソシエイツ取締役などを経て、1996年に小宮コンサルタンツを設立。著書に『経営者の教科書』(ダイヤモンド社)など多数。
──「リーダーにとって大切なことは『正しい信念』を持つこと」と指摘されています。
小宮氏(以下、小): 経営者の仕事で最も大事なことは、会社の方向づけ、「何をやるか、やめるか」を決めることです。そのために経営者には次の3つを勉強してくださいとお願いしています。
1つは「新聞をよく読む」こと。世の中がどう動いているかを理解するためです。2つ目は「経営の原理原則を勉強する」こと。経営には原理原則があり、それを学ぶには松下幸之助さんやピーター・ドラッカー先生などの本を読むことです。3つ目は「多くの人が何千年もの間正しいと言ってきたことを勉強する」こと。この3つ目が最も大事です。物事を判断する上で「普遍の真理」をベースに判断しているか、です。
京セラ創業者の稲盛和夫さんは「儲かるか、儲からないかより、正しいか、正しくないかで判断しなさい」とおっしゃっていました。一方、正しい生き方を勉強していない人がビジネスをすると、「儲かるか、儲からないか」だけを考えます。そして、ある程度成功すると、「金があれば何でもできる」と考えるようになり、結局破綻します。私はそういう人たちを結構見てきました。
志が高ければ目標も高くなる
社員にビジョンや理念を浸透させるには
厳しい時代を生き抜く上でのアドバイス