大川宏洋氏の著書(幻冬舎刊)や、同書に関する宏洋氏のYouTube動画での発言によって名誉を傷づけられたとして、宗教法人「幸福の科学」が、同書を発行した幻冬舎と宏洋氏に対し、損害賠償などを求めた裁判で、東京地裁は9日、両被告に合計165万円(書籍につき110万円、YouTube動画につき55万円)の支払いと動画の削除を命じる判決を言い渡し、幸福の科学が勝訴した。

判決では、教団側が訴えていた、同書内での宏洋氏の複数の虚偽発言について、いずれも「真実ではなく」、「真実であると信じる相当な理由もない」と判断され、教団への名誉毀損が認められた(「宏洋氏が自著で、裁判で負けた主張を含め、300カ所以上の虚偽や誹謗中傷の異常さ 発刊元の幻冬舎の責任も大きい」に詳述)。

また、今回の裁判で宏洋氏は、同書に関して自身がYouTube動画で発言した、教団が裁判官に対して命の危険を感じさせる圧力を加えた、という内容についても、真実であると主張すらできず、判決では、該当する虚偽の動画の削除と損害賠償を命じられた。

この書籍が発刊される前の段階で、幸福の科学は、幻冬舎に対して、主に、以下の2点について注意喚起をしていた。

(1)宏洋氏の発言には、多くの虚偽が含まれていることが、幸福の科学グループとの複数の裁判の中で、繰り返し明らかにされていること。

(2)同書を発行するにあたっては、相応の裏付け取材と内容の検証が必要であること。

今回の判決を受けて、幸福の科学グループ広報局は、以下のようにコメントしている。

「事前に注意喚起していたにもかかわらず、幻冬舎はこれを無視し、教団への裏付け取材を全く行わないまま同書を発刊したことは、出版社としての道義に反する行為です。その結果が、今回の幻冬舎・宏洋氏側の敗訴判決となっております。(株)幻冬舎、及び、宏洋氏には、今回の敗訴判決を真摯に受け止め、心から反省し、二度と信仰を冒涜(ぼうとく)したり、虚偽発言や誹謗中傷をしないよう、強く求めます」(文末の【関連サイト】参照)

【関連サイト】

今回の判決に対する幸福の科学グループ広報局の見解

https://happy-science.jp/news/public/11465/19717/

【関連書籍】

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2023年9月30日付本欄 宏洋氏が自著で、裁判で負けた主張を含め、300カ所以上の虚偽や誹謗中傷の異常さ 発刊元の幻冬舎の責任も大きい

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2024年1月31日付本欄 幸福の科学が、宏洋氏・週刊文春に勝訴 高裁が控訴棄却 文春記事は「真実であると認めることはできない」

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