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中国はこのほど、数万基に及ぶ巨大通信衛星網を構築する計画の第一弾として、18基の衛星を打ち上げました。
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中国の国有企業「上海恒信衛星科技(SSST)」は6日、山西省の太原衛星発射センターから運搬ロケット「長征6号」を使い、18基の人工衛星群を軌道に乗せました。国営中央テレビ(CCTV)が報じました。
これは、米宇宙企業スペースXが通じて提供している衛星ネット通信網「スターリンク」に対抗する計画の一環とされています。
スペースX社は、現時点で約5500基の人工衛星網を展開し、光ファイバーや携帯電話網に頼れない僻地や、災害時のネット接続を可能にするサービスを提供しています。これが日常利用を超えて、軍事的にも大きな影響力を持ちつつあります。
その通信能力などが有事の際に米軍に提供されることを危惧し、中国は複数の国営企業を通じ、今後10年で2万6千基、最終的には4万基規模の衛星を打ち上げ、地球全体をカバーすることを目指しています。
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