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文部科学省はこのほど、「全国学力テスト」における紙の問題冊子使用を廃止し、デジタル端末を使用したオンライン方式に全面移行する方針案を示しました。

《詳細》

「全国学力テスト(全国学力・学習状況調査)」は小学6年と中学3年の全員を対象としたもので、国語と算数・数学は原則毎年度行われます。文科省はこれらを、「GIGAスクール構想」により配布された1人1大端末などを活用した、コンピューターによる試験(CBT)に全面移行させるといいます。秋ごろに正式決定される見込みです。

文科省はすでに、中学理科におけるオンライン試験実施を決定していました。26年度には中学英語にも取り入れ、27年度以降、全教科に広げるとのことです。

導入の利点として文科省は、「動画や音声を使った新たな出題形式が可能となる」「解答データを収集・分析しやすくなり、学校現場の指導充実につながる」ことなどを挙げています。

学校教科書に動画や音声教材にアクセスできるQRコード掲載が増え、教科書そのものを端末で読む「デジタル教科書」も本格導入されるなど、教育現場のデジタル化が急速に進んでいます。全国学力テストのパソコン移行も、こうした流れを受けたものです。

大学入試においても、デジタル形式を導入するケースも出始め、「大学入学共通テスト」をパソコン端末で行うという議論も、徐々に本格化しつつあります。

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