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黒人の元外科医で、トランプ米前政権で住宅都市開発長官を務めたベン・カーソン氏は、トランプ氏は「伝統的な政治家ではない」ために、アフリカ系アメリカ人の有権者を引きつけ続けるだろうと述べました(6月23日付「ザ・ヒル・サンデー」)。

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共和党の副大統領候補としても名前が上がるカーソン氏は「ザ・ヒル・サンデー」のインタビューの中で、「トランプ氏は何かをすると言ったら必ずそれを実行する。彼が何を考えているか疑問に思う必要は全くない。彼はオープンで非常に明快であり、実績もある」と述べました。実績の実例として、トランプ政権が2019年に超党派の法案に署名し、歴史的黒人大学(HBCU)に年間2億5000万ドル以上の支援を決定したことなどを挙げています。

カーソン氏は5月のCNNのインタビューでも、「黒人アメリカ人は他のアメリカ人と何ら変わりないと思う。彼らはインフレの苦しみを感じている。犯罪が横行し、再犯者が刑務所から出され、彼らや地域を危険にさらしているのを見ている。国境で何が起きているのか、それが自分たちのコミュニティにどのような影響を及ぼしているのか、他人の問題が前面に押し出され、自分たちの問題が後回しにされているのを目の当たりにしている。それが彼らをトランプ氏に向かわせているのだと思う」と答えています。

またトランプ陣営の黒人メディアディレクターであるジャニヤ・トーマス氏も「トランプ氏は、黒人有権者が減税を希望しており(彼はそれを最初の任期で実現した)、すべてのアメリカ人と同じように、バイデン氏の増税に反対していることを理解している。結局、トランプ氏の経済政策は、黒人家族に世代を超えて富を築く機会をより多く提供したのだ」と語っています(ザ・ヒル紙17日付)。

CNNの最新の世論調査集計では、トランプ氏が黒人票のうち最大5分の1を獲得する可能性が示されています。6月17日のCNN番組でシニアデータリポーターは、黒人有権者のバイデン氏支持率は、2020年に86%だったのに対し、24年には70%に低下したと指摘。一方のトランプ氏の支持は20年の7%から21%へと3倍に伸びていると述べました。「共和党の大統領候補としては、60年間見たことのないような歴史的なパフォーマンスに、今まさに突入している」と驚きをもって語っています。

5月にニューヨーク・タイムズ紙、シエナ大学、フィラデルフィア・インクワイアラーが実施した世論調査でも、黒人有権者の間の支持率はバイデン氏とトランプ氏がそれぞれ63%、23%となっていました。

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