2024年8月号記事

地域シリーズ 四国

聖地・四国が世界を救う!

国際宗教都市としての聖地建設が、四国の未来を開いていく。

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「何度もお遍路に出ている外国人の方は、『弘法大師に会えるまでお遍路を続ける』とおっしゃっていました。どの方も、『何か』を求めて四国の地に来られているのを感じます」

四国八十八箇所の寺院には、遍路服を着た老若男女が次から次へと訪れる。杖をつく高齢者、若いカップル、昭和の時代から40年以上巡礼を重ねてきた人など、さまざまな人々が遍路道を行く。そのきっかけは「自分探し」「定年退職」「病気」「身近な人の死」などさまざまだ。

国境を越えて外国人遍路も増加

最近では遍路の約4割が外国人との調査もある(*1)。お遍路は「同行二人」。弘法大師・空海と共に修行の道を歩んでいるといい、キリスト教徒であればイエス、イスラム教徒はアッラーと共に歩いている、と感じる人もいるという。

現在、世界遺産の登録を目指しての取り組みも進められているが、四国遍路には1200年以上の歴史がある。

空海は弘仁六年(815年)、四国を巡り、八十八箇所霊場を開いたと伝わる。空海開基の寺院のほか、「奈良の大仏」建立で活躍した行基菩薩が建立した寺院も多い。

人々は寺の本尊などに向かって祈るが、寺院はいわば電話の交換所のようなもので、霊界と通じている(*2)。四国では一千年以上の間、修行者や庶民が遍路を行い、宗教心を深めてきた。

(*1)一般財団法人「百十四経済研究所」による2023年の調査結果。
(*2)『神秘の法

※文中や注の特に断りのない『 』は、いずれも大川隆法著、幸福の科学出版刊。

空海に由来する四国八十八箇所

八十八箇所は空海が巡った修行の道であるとされ、各寺院や遍路道には、その修行や、空海にまつわるさまざまな伝説が伝わっている。
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10番札所・切幡寺

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空海に織布を差し出した乙女を空海が得度させ灌頂を授けると、千手観音に化身した伝説が寺院名の由来。

21番札所・太龍寺

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海抜600メートルの山頂近くにある。この地で若き日の空海は百日間の修行に入った。

御厨人窟

御厨人窟
入唐前の空海が修行し、「明星来影」を体験した。

75番札所・善通寺

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空海の誕生の地。空海が、師である恵果和尚の寺院を模して建立している。

石鎚山

石鎚山
空海の修行の地。空海は後にこの地で、星に除災を願う星供養を行っている。

写真:ピクスタ
 
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信仰者に臨む奇跡 30回以上の入退院から生還/ウツからの脱却

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