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バイデン米大統領の次男ハンター・バイデン氏が、虚偽の申告をして銃を違法に購入した罪に問われている裁判が3日(現地時間)、始まりました。

《詳細》

ハンター氏は現在、「脱税」と「虚偽の申告による銃の違法購入」の容疑でそれぞれ起訴され、2つの刑事裁判を抱えています。今回開始した裁判は後者の容疑に関するものです(前者は9月に開始予定)。

「薬物中毒」として知られるハンター氏は2018年、米デラウェア州にある銃砲店で銃を購入しました。その際、違法薬物の使用者は購入を禁止されているにもかかわらず、「使用していない」と虚偽の申告をして購入したことで、「虚偽申告」「違法購入」「不法所持」の3つの重犯罪で起訴されました。現職の大統領の子供が刑事事件で起訴されるのは、これが初めてだといいます。

ハンター氏は無罪を主張しており、弁護側は「銃購入時にハンター氏自身が薬物依存状態にあると認識していなかった」と述べています。一方、検察側は、ハンター氏のノートパソコンに記録されていた「コカインとみられる白い粉」「上半身裸のハンター氏がコカインを吸引しているように見える画像」から、銃購入時点で薬物依存だったとする証拠を提示しています。

3つの罪状すべてで有罪判決を受ければ、ハンター氏は最長25年の懲役刑を受ける可能性がありますが、前科がなく初犯であるため、軽い刑でとどまるとも言われています。また、裁判が行われるデラウェア州はバイデン大統領の地元でもあるため、州から選出された陪審員の公平性を懸念する声もあります。

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