《ニュース》

ウクライナ戦争が3年目を迎えるのに先立ち、欧州のシンクタンク「欧州外交評議会(ECFR)」が、欧州連合(EU)で実施した世論調査を公表しました。それによると、「ウクライナ勝利を信じる人が10%」にとどまった一方で、「ロシアが勝つと信じる人が20%」で上回ったことが明らかになりました。

《詳細》

ECFRが今月21日に公表した世論調査は、EUの12カ国で実施されたものです。ウクライナ勝利を信じる人の割合が10%なのはその平均値です。勝利が何を指すかは人それぞれですが、「ウクライナが全土を奪還する」ことが大宗を占めると見られています。

ウクライナ勝利に最も楽観的な見方を示したのが、ポーランドやポルトガル、スウェーデンです。しかし一方で、ポーランドとポルトガルを除くすべての国で、ロシアの勝利を予想する人が多く、特にハンガリーとギリシャの割合が高いです。

今回の結果を受けて、ウクライナの反攻作戦が失敗したことと、即時停戦を訴えるトランプ前米大統領が当選する可能性が高まっていることが、勝利への自信のなさに現れていると、多くの専門家から指摘されています。

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