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北朝鮮が5日午前に朝鮮半島西側の黄海に向けて200発近い砲弾を発射したことを受け、韓国もそれに対抗して400発を発射する海上射撃訓練を実施し、両国の緊張関係が高まっています。

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韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権は、北朝鮮が軍事偵察衛星を打ち上げることで、双方の偶発的衝突を防ぐために海上緩衝区域を設定し、同区域での砲撃射撃などを禁じた南北軍事合意の一時停止を、昨年11月に決めました。北朝鮮は直後に事実上の合意破棄を宣言。北朝鮮はその区域に砲撃し、韓国側は強く反発しています。

北朝鮮の朝鮮人民軍総参謀部は朝鮮中央通信を通じて、韓国軍の最近の演習への対抗措置として、192発の砲弾を発射したと主張しました。「敵が対応名目で挑発する場合、我が軍は前例のない強力な対応を示す」と強調しています。

韓国の情報機関は2023年末に、金正恩総書記が「来年(24年)初めに南に大きな波紋を起こす方策を準備せよ」と指示した情報があると異例の公表。24年4月の韓国総選挙や11月の米大統領選などを前に、北朝鮮が軍事的挑発に出る可能性が高いと指摘していました。

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