2024年2月号記事
中東の宗教戦争を解決するためには
中東における「宗教戦争」の中心地が今、燃えている。
このイスラム教とユダヤ教の対立は、世界を二分する戦いに引火する危険性をもはらむ。
両宗教の発祥と、未来のあるべき姿の両端から、絡まった憎しみの糸を解きほぐす道を探った。
contents
中東の宗教戦争を解決するためには - Part 3 未来のためにイスラム教が考えるべき3つの問題点
未来のために
イスラム教が考えるべき3つの問題点
現状におけるイスラム教について、3つの問題点を考えてみたい。
(1)全体主義的傾向が極めて強い
まず大川総裁は「イスラム教国家も、体制としては、″中国的な共産党一党独裁"の体制に近いのは近い」と指摘する(*1)。前出の2つのインタビューを読んで、中国・北朝鮮のような実態に驚いた人も多いだろう。
その背景について大川総裁は、「イスラム教では、『人間はアッラーの下に平等である』ということなのですが、アッラーのみが人権ならぬ神権を持っていて、人間はその僕であり、いわゆる人権というものが、はっきりと認められているわけではありません。それが人権軽視の流れとして出てきていると思います」と語る(*2)。
現にイスラム教国家では、「砂に人を埋め、石で打ち殺す」「四肢を順番に切断する」など、犯した罪に対して、科せられる刑罰が厳しすぎるケースも見られる。
(*1)法話「『メシアの法』講義」
(*2)『釈迦の本心―政治編』(幸福の科学刊)
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