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アメリカでの2022年の自殺者数が約4.9万人となり、調査を開始した1941年以降、最多となったことが分かりました。
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米疾病対策センター(CDC)が今年11月29日に発表した報告書は、2022年の自殺者数が速報値で4万9449人と過去最多を記録し、前年比で3%増加しているとしています。調査中の案件もあるため、最終的な自殺者数は記録上初めて、5万人を超える可能性があるとみられています。
人口10万人当たりの自殺者数は14.3人ですが(日本は17.2人)、男性は10万人当たり23.1人で、75歳以上の男性は43.7人と、突出して多くなっています。特に銃による自殺は2万6993人と全体の半数以上を占めています。21年の統計では、自殺した65歳以上の男性のうち、少なくとも4分の3が銃を使っていたといいます。
自殺予防を研究する米ロチェスター大学のイェーツ・コンウェル教授は、男性のアイデンティティは仕事と結びついている部分が多く、退職後はそれが失われてしまう、という背景を指摘。うつ状態や病気、障害、孤立に、「銃」などの自殺手段が重なれば、自殺のリスクが高まるとしています。
コンウェル氏は高齢者の自殺を巡る統計について「何年の余命が失われたか」という考え方をすれば高齢者の命を軽んじ、人生経験や知恵、知識を軽視することにもなると主張。自身は「長年の人生経験が失われる」という表現を使っているとしました(11月16日付米CNN日本語版電子版)。
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