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反攻作戦を実施し、南部や東部で前進していることをアピールしているウクライナは、今年の戦闘では、ロシアに制圧された領土の方が多いことが分かりました。米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)が28日に報じています。

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ウクライナでは年初以来、9カ月にわたる血生臭い戦闘が続いているにもかかわらず、制圧者が変わった地域は、累計で500平方マイル(1295平方キロメートル)未満にとどまります。

戦線が膠着している中、ニューヨーク・タイムズが米戦争研究所(ISW)のデータを分析したところ、ウクライナは1月1日以降に143平方マイルを確保する一方、ロシアは331平方マイルであり、ロシアの方が制圧地域を増やしていたことが判明。ウクライナでは雨期と冬が近づいていることから、ウクライナ軍の前進はさらに遅くなると指摘されています。

一方、ロシアのショイグ国防大臣は9月13日に、ロシア軍は現在「積極防御」を維持していると発言。ウクライナ軍を徹底的に消耗させ、戦闘能力を奪うことを企図しています。よって、制圧地域がどうなっているかも重要ですが、双方の戦力がどれくらいあるかも焦点であると言えます。

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