《ニュース》
米南部オクラホマ州で「女性の権利法案」が成立しました。
これによって、個人の性別はその人が「生まれた時の性別」として定義され、男性による女性用トイレや更衣室などへの立ち入りが禁止され、女性受刑者も男性の侵入から保護されるとのことです。
《詳細》
地元メディアによると、ケビン・スティット(Kevin Stitt)州知事は1日、「女性の権利法案」に署名し法案が成立。同法の意図は、少数者の保護の名の下で多数派が迫害されないようにするというものであり、成立に際し同知事は、「我々は女性のスペースが女性にとって安全であることを確実にしているのです」と語りました。
法案成立を受け、リベラル系メディアは「トランスジェンダーの権利に対する侵害だ」と批判的に報じています。
オクラホマ州では昨年3月、トランスジェンダーのスポーツ選手が学校で女子競技に参加することを禁止する法案が成立し、今年5月には、18歳未満の未成年者に対する不可逆の性転換手術やホルモン治療などを禁じる法案も成立するなど、他の保守州と並んで、過度なLGBTQの権利拡大に警鐘を鳴らしてきました。
各国で性別の変更が容易になる中、トランスジェンダーを自認することが不正や犯罪行為の隠れ蓑として使われる問題が明らかになっています。
スカートを履いた男性が女性用お手洗いで女性に暴行を行う、男性器を有する元男性の囚人が女性刑務所に入り女性囚人に性的暴力を行うなど、数々の事例が指摘されています。
本欄で報じたように、かつて娘に性的虐待を行った父親が、服役中に性別を「女性」に変えたことにより、合法的に「別の人間」として仮釈放される事例もあります(詳細は関連記事: https://the-liberty.com/article/20763/ )。
またスペインでは今年2月、16歳以上であれば自己申告で性別の変更を行うことを可能とする「トランス法」が成立しましたが、同法を利用する形で、従姉妹を殺害・強姦し逮捕されていた男性が自身を女性であると主張し女性刑務所への移動を要求するなど、世界的に問題が浮き彫りになっています。
《どう見るか》