2023年4月号記事

「いじめから子供を守る」姿勢は十分か?

旭川市仙台市滋賀県の場合

義務教育を受ける多くの子供が、いじめられ、かつ、いじめている──。
そうした異常事態から子供を救うためにするべきこととは。

いつの時代も、いじめは子供にとって重大な問題だ。なんと8割の子供たちが、小4から小6までの3年間に1度は、いじめられたか、仲間外れにされた経験がある。同時に7割が誰かをいじめたか、仲間外れにした経験もあるというのだ(*)。

2021年11月、30代の無職の男が宮城県登米市の認可こども園に幼児を殺害する目的で侵入し、止めに入った20代の男性職員を包丁で刺そうとした。

男は小中学校時代に同級生から爪をはがされるなどの酷いいじめを受け、いじめの後遺症などで解離性障害とPTSD(心的外傷後ストレス障害)を罹患。

犯行当日、幻聴が聞こえ、「人を殺して死刑になれば死ぬことができる」と考えたという。

この男の犯行を擁護することはできないが、いじめは子供の心に重大な傷を負わせ、人生全体に大きなマイナスの影響を与える。いじめは決して許されることではない。

(*)2018年度の小学6年生を対象とした調査。国立教育政策研究所が2021年7月16日に公表。

※文中や注の特に断りがない『 』内の書籍は、全て大川隆法・幸福の科学総裁著、幸福の科学出版刊。

 

次ページからのポイント

「いじめから子供を守ろうネットワーク」井澤一明代表の指摘ポイントとは

旭川市:いまだに間違いを認めない市教委や当時の校長

仙台市:いじめを認めない学校や教育委が多い!?

滋賀県:子供への感化力は高まっているか?