《ニュース》
ジョー・バイデン米大統領の家族・親族が、バイデン氏が副大統領を務めていたオバマ政権時代、「副大統領の親族であること」を私的に利用して資金を得ていた疑惑をめぐり、ますます追及の向きが強まっています。
《詳細》
息子・ハンター氏を含む、バイデン氏一族による汚職は長らく問題視され、調査が行われてきました。
特に、下院監視・説明責任委員会の委員長に就任したジェームズ・コマー議員(共和党)が、バイデン氏の汚職をめぐる調査に意欲を示していることは、本欄でも報じてきました。コマー氏は米紙取材に対し、「バイデン氏が金銭的な利益を得て、アメリカの利益に反する決定を下したと証明する」ことを目的にしていると語っています。
一連の問題をめぐってこのほど、英紙デイリー・メールが2月14日、新たな疑惑を報道。同紙が入手した宣誓供述書に基づき、バイデン氏の弟ジェイムズ・バイデン氏が2011年、「副大統領の弟である」という理由により米建設会社に雇われ、サウジアラビア政府と秘密裏に交渉を行っていたことを報じました。
報道によると、ジェイムズ氏を雇った建設会社は1980年代に子会社がサウジで建設した淡水化工場に関連して、サウジ政府が支払い義務を負っていた約1億4千万ドルを回収するため、3つの法律事務所と契約したといいます。
一方で同建設会社はジェイムズ氏も雇用し、サウジ政府と秘密裏に交渉を進めていました。そのため、法律事務所への支払額が契約より不当に低くなったとして、法律事務所側が建設会社を提訴。法律事務所に雇われていた元財務省職員が、ジェイムズ氏との会話内容などを宣誓供述しており、一連の宣誓供述書を入手したデイリー・メールの報道によってこの度、ジェイムズ氏による新たな汚職疑惑が明らかになりました。
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