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地球の中心部にある「内核」の回転が止まり、さらに逆回転している可能性があるとする論文が英科学誌に掲載され、話題と議論を呼んでいます。

《詳細》

論文は英科学誌ネイチャー・ジオサイエンスに掲載されたもので、北京大学の宋暁東教授らによるもの。

一般に地震学や地球物理学では、ある場所で発生した地震の波が、地中を伝って他の場所にどのように届くかを解析することで、地球内部の構造や状況を推測する手法が用いられています。

同研究ではこの地震波を1960年までに遡って解析したといいます。その結果、2009年以降、それまで変動していた地震波にほとんど変化が見られなくなり、内核が回転を停止した、あるいは逆回転している可能性もあると論じられています。またその変化は、約70年周期で起きているとも考察されています。

一方で、限られた地震波データをどう分析し、どのような結論を出すかについては、その手法やモデルによっても大きな違いが出てくるため、各国からは異論も出ていると報じられています。

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