《ニュース》
2022年の一般紙の総発行部数が2800万部台まで落ち込んだことが、このほど日本新聞協会の発表から明らかになりました。
《詳細》
2022年12月後半に日本新聞協会が公表した、同年10月時点の新聞の発行部数によれば、一般紙(スポーツ紙を除く)の総発行部数は2869万4915部と、前年比で約196万部減少しました。
10年前の2012年は約4372万部、20年前の2002年は約4739万部と、20年以上前から部数減は進んでいますが、特に近年は平均すると、毎年約200万部ずつ減っていることになり、減少幅が著しい状態が続いています。
理由として、インターネットの普及により、スマートフォンなどでニュースを閲覧できることが挙げられています。新聞の購読率は減少傾向が続き、公益財団法人新聞通信調査会による「メディアに関する全国世論調査 第15回(2022年)」における新聞購読率は58.3%と2008年度の88.6%から30.3ポイント低下、前回調査の61.4%から3.1ポイント低下しています。
また「ニュースとの接触状況」は接触率が高い順に、民放テレビのニュースが88.8%、インターネットのニュースが75.0%、NHKテレビのニュースが74.4%、新聞が58.0%、ラジオのニュースが30.7%でした。
このままのペースで総発行部数の減少が続けば、一般紙は15年後に消滅の可能性があると指摘されています。
《どう見るか》