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中国が激しく反発する中、台湾を訪問したナンシー・ペロシ米下院議長が3日、蔡英文総統と会談し、アメリカが台湾を見捨てない姿勢を示したと報じられています。

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米民主党の最高幹部であるペロシ氏は、1989年の天安門事件の犠牲者追悼のために天安門広場を訪れるなど、「人権派」と目されています。当初は今年4月に台湾を訪れる予定でしたが、新型コロナウィルスの陽性反応が出たために延期となっていました。

ペロシ氏の訪台が現実味を帯び始めた7月下旬以降、中国はアメリカをけん制する動きに出ます。

南シナ海で28~31日、中国軍が中国・海南島や香港の沖合の3カ所で演習を行ったほか、30日には台湾の対岸に位置する福建省の沖合で実弾演習を開始。特に8月4~7日に予定する演習は、1996年の第三次台湾海峡危機と酷似する場所で行うため、「第4次台湾海峡危機」と指摘する声も出ています。

そのため、ペロシ氏が搭乗した米空軍機は、南シナ海上での軍事衝突を回避すべく、ボルネオやフィリピンの上空を通過する迂回ルートを取って台湾に到着しました。

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