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ロシアがウクライナに侵攻する以前に、バイデン米政権の高官が、中国政府との非公開の緊急会議を開き、ロシアが侵攻しないよう仲介することを中国に懇願していたことが分かりました。2月25日付の米ニューヨーク・タイムズが報じました。
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報道によると、緊急会議の中でアメリカ政府がウクライナ侵攻回避への協力を要求する度、中国の外相や駐米中国大使を含む高官は、「(ウクライナの)侵攻が計画されているとは思っていない」としてその主張を一蹴しました。
政府関係者の証言によると、バイデン政権は情報収集と外交を駆使して、ロシアがウクライナに侵攻するのを止めるように説得しようと試みたものの、中国は頑なにロシア側に立っていたといいます。
さらに中国国営通信が発表した通話記録によると、ロシアのプーチン大統領は、アメリカとNATOがロシアの「合理的な」安全保障上の懸念を無視していると習近平国家主席に伝えています。それを受けてプーチン氏は、ロシアはウクライナと交渉する意思があると伝え、習氏はロシアの動きを支持すると述べました。
一方で、3月2日付のニューヨーク・タイムズ電子版によると、中国政府高官らが早くも2月上旬の段階でロシア政府高官らに対して、同月20日の北京冬季五輪閉幕までにはウクライナ侵攻に踏み切らないように要請していたことも明らかになりました。
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