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米メタ(旧フェイスブック)は23日、音声アシスタントの開発の強化や、言語間の翻訳などのための人工知能(AI)研究に取り組んでいることを明らかにしました。

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メタはAI研究部門の説明会をオンラインで開催。その中で、マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は「メタバースを実現するためには多くの技術の進歩が必要になり、中でもAIの発達がカギを握る」と説明しました。

米グーグルの「Googleアシスタント」や米アップルの「Siri(シリ)」などに代表される現在の音声アシスタントは、複雑な質問や指示には答えられないことがあります。そこでメタは、音声アシスタントに何でも音声で相談できる会話エージェントの開発を目指す「Project CAIRaoke」という取り組みに着手しています。

さらに、こうした音声アシスタントと、メガネ型の拡張現実(AR)端末などとを組み合わせる方針も発表。説明会では、AR端末に内蔵されたカメラで調理の状況を把握し、音声や視界に映る文字で調味料を加える順番を指示するといった利用場面が紹介されました。

また、AIが学習に使う文字データが少ない言語でも専門家レベルの通訳ができるようになることを目指す「No Language Left Behind」や、方言なども含めてリアルタイムで音声を自動翻訳できることを目指す「Universal Speech Translator」も発表しました。

ザッカーバーグ氏は「メタバースでは世界中の人々が言葉や文化を超えて交流できなければならず、そのためにたとえオンラインでほとんど使われていない言語を話す人々も阻害してはならない」と述べました。そして、英語を介さずに数百の言語間で直接翻訳できるオープンソースのAIモデルの重要性を強調しました。

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